推敲

本日のことわざです。


129「推(すい)敲(こう)」

●文章や詩をつくるとき、その字句や表現をもっとよくしようと苦心して何度も改めること。

「推」は訓読みで「おす」と読み、「推薦する」や「何かに力を加えて前進させる」という意味もある。

「敲」は訓読みで「たたく」と読み、「とんとん打つ」や「かたい物やこぶしで打つ」という意味がある。


中国からきたお話しです。

 カトウという若者が唐(とう)の都にやってきた。馬に乗りながら詩をつくり、

「僧は推す月下の門(そうはおすげっかのもん。一人の僧が月明りの下で門をおす)」

 なかなかいい詩ができた、と思ったがふと、「推す」がいいか「敲く」がいいかと言いながら手でまねをしているうちに長官の列にぶつかってしまった。

 「無礼者!」と役人に捕らえられ、長官に「ぶつかった理由は?」とたずねられたカトウは、「推す」がいいか「敲く」がいいか迷っている話をした。

 それを聞いた長官はしばらく考え、

「敲くがいいであろう」

と教えた。実はこの長官は韓愈(かんゆ)という唐を代表する詩人でもあった。

 カトウは罪を許され、二人は馬を並べながら、都の通りを詩について語り合ったという。


こうして、文字を丁寧に選ぶことから「推敲」という言葉ができた。

なお、自分で直すのが「推敲」で、他の人が直すのを「添削(てんさく)」という。


 

りり鍼灸院 東京都築地2丁目

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